パラッパラッパーをプレイして(視聴御礼とプレイ感想)
先日のパラッパラッパーPS4リマスターの配信をご覧になってくださった方、ご視聴有り難うございました!
ずーっと見てくれた方やなんと高評価も押してくださった方もいてくれたりして、非常に嬉しかったです(笑)
4面のニワトリ先生では2回とも同じところでBadに落ちてしまい、ステージ演出を見せられなかったり、6面ももう少しうまくパラッパを歌わせてあげたかったですし、後半にチャレンジした各ステージのクール演出も見せられない部分もあったりと後悔もいろいろある放送でしたが、楽しんでいただけたのであれば幸いです(汗)
実は私はパラッパラッパーをプレイするのは今回のPS4リマスターが初めてでした。
元祖音ゲーといわれるパラッパラッパーですが現代の音ゲーとは微妙にテイストが異なっていてとても新鮮でした。
今回はそんなパラッパラッパーをプレイして感じたことを少しお話しできればと思います。
ビートではなく歌詞と紐づけされたノート
現代の音ゲーは基本的にノートはビートに沿って配置されているのがほとんどですが、パラッパラッパーは歌詞と紐づけされています。
これは配信をご覧になっていただければわかると思います。
歌詞と紐づけされているためリズムの取り方が非常に独特で、現代の音ゲーに慣れきっている人にはかなり骨が折れると思います。
また、歌詞と紐づけされているため自分のボタンの入力のタイミングがそのままパラッパの歌に変換されます。初音ミクのプロジェクトディーバも近いといえば近いですがパラッパの場合は遅く入力すれば歌も遅くなるし、早く入力すれば歌う方も早くなり、不自然に間を開けてしまうと歌も不自然なものになってしまうという風にプレイヤーの入力がかなり直接的な形でゲーム内に反映されるようになっています。
ノートの位置が本来の位置とずれまくっている現代音ゲーではありえない仕様
そんな独特なシステムをもつパラッパなのでただでさえ難しいのですがそれに輪をかけているのがこのどうしようもない仕様です(笑)
基本的に譜面に書かれているノートの位置は大体の位置は表していますが正確ではありません。譜面通りに入力しても評価が下がっていくのがオチです。本当にただの目安でしかありません。大抵は早く入力するか、遅く入力するかの調整が必要です。
これは先述の歌詞に紐づけされているシステムの影響によるものだと思われます。(ノートの配置位置が必ずしもビート通りではなくなってしまうため)
譜面のノートが大きくずれているなんて現代の音ゲーではまずありえないですよね(汗)
でも、だからこそパラッパは面白い
ここまでややディスり気味で進行していますが、最終的にいってしまうと私はパラッパラッパーのことはとても気に入っています。
先述のシステム面で苦言を呈してきましたが逆に私はそんなシビアな部分がとても気に入っているのです!
このゲームの重要なところは自分のボタン入力がそのままゲーム内のパラッパの歌に反映されることです。したがって「どう入力すればパラッパが自然に歌ってくれるのだろう?」と試行錯誤するのが本当に楽しく、そしてイメージ通りにパラッパが綺麗に歌ってくれた時の感動は現代の音ゲーでは味わえない独特な気持ちよさを味あわせてくれます。
そしてなんといっても曲と雰囲気が最高!!
そして音ゲーですから曲も大事ですが、これが本当に素晴らしいんですよね。
1~5面までの曲は普通に聞く分にはなんともバカバカしい内容の曲ではあるんですけど、独特のリズムとラップは思わず口ずさんでしまいそうになる、そんな中毒性があります(笑)
そして、最終ステージの6面です。まず、6面が始まる前のムービーで流れる曲「Funny Love」ですが、これがもう最高なんですよね。
ここまで馬鹿げたラップばかり聴いてきた中での唐突なバラード。ある意味反則です(笑)
イントロの部分なんかは心がすっと軽くなる、だけどちょっと切なく感じる、夕暮れの帰り道を彷彿とさせるような雰囲気は本当に大好きです。歌詞もパラッパとサニーちゃんの仲をうまく表現した歌詞で本当になごみます。
で、さんざんなごませてからの最後の「クラブパーティラップ with MC KingKong Mushi」ですよ!!
これまで登場した先生たちや仲間たち総出のパーティラップで一気にテンションが上がります!
ゴスペル調の盛大な雰囲気から始まり、MCキングコング ムシとパラッパによる超カッコいいラップ合戦です!
この曲もまた、曲も歌詞も最高にいいんですよねぇ。
特にキングコング ムシパートの歌詞、曲の煽り(盛り上げ)は格別です!
Somebody say Ho!
say Ho! Ho!
say Ho! Ho! Ho!
Now scream!!
この部分なんかは曲知らなくても思わず一緒に"Ho! Ho! Ho!"と合いの手を打ってしまいたくなります(笑)
その後の歌詞も、最初はファストフード店で水しか頼まなかったどこか頼りないパラッパが1~5面のトラブル(自分の責任のものもありますがw)を持ち前の明るい性格で乗り越えて最終的にステージ上でみんなの前で堂々とラップを披露するまでになったパラッパのちょっとした成長?wをうまく表していて、ここまで見守ってきたプレイヤーからするとほほえましい気分に、そしてなによりベターな言い方ですが元気と勇気をこの曲からもらえます(笑)
まだ見られていない方はとにかく百聞は一見に如かずなのでぜひ見てみてください!
「Funny Love」は動画の31分10秒あたりから、「クラブパーティラップ with MC KingKong Mushi」は33分30秒あたりからになります。
できれば、最初の1~5面も見ていただくとより楽しめるのではないかと思いますのでお時間ある方はぜひ!
最後に
さて、ここまでパラッパラッパーの紹介をしてきましたが、このゲームは現代のゲームと比較するとゲームとしての完成度は決して高いものとは言えません。音ゲーを語るうえで判定のズレは最重要命題ですからね。
ですが、この不自由さこそがパラッパラッパーの個性であり、楽しさだと思いました。
この作品は、譜面や良判定を取ることだけに目が行ってしまうと一気につまらない、ただ理不尽なだけの判定ずれがひどい劣化音ゲーという評価にしかならないでしょう。要は面白さに気付けるかどうか?”理不尽さ”をいかに”面白さ”に昇華させることができるか。これが重要なことだと思います。
昔のゲームは面白かったという人は良くいますが、昔のゲームの出来も大概のものです(笑)
理不尽の塊のようなものもありましたしね(汗)
でも、昔のゲーマーは年齢層が低く経済的な制約もあり選択肢が少なかったため、なんとかしてそのゲームを楽しもうとしていたからこそ、理不尽の奥に潜む面白さを自ずと発見できていたんだと思います。
一方、現在では高年齢化による選択肢の増加やプレイできる時間の減少、ソフトの増加や最適化が行われることによってそのような理不尽の奥に潜む面白さを探すという行為は単なる時間の無駄でしかなくなってしまったように思います。もちろんそれが何も悪いというわけではありません。何事も進化をしていかなければなりませんし、ユーザーの善意に胡坐をかかれて正真正銘の救いようのない理不尽なただの出来の悪いだけのゲームを出されてもそれはそれで困りますからね(汗)
ただ、今回プレイしたパラッパラッパーPS4リマスターは現代ゲーマーには少し忘れられていた、ゲームの楽しみ方のひとつを思い出させてくれる、私たち現代のゲーマーに改めて問いかけてくれるそんなタイトルだったように思えました。
というわけで、今回はここでおしまいです!
次回の配信予定は検討中ですが皆さんに見せたいタイトルはまだまだ山のようにありますので暇なときはお付き合いいただければ幸いです(笑)