dustyの気まぐれゲーム探訪記

ゲームに関連することを気まぐれに書き連ねていくブログです。最新ゲームの感想、レトロゲームの紹介、ゲーム業界に対して思う事etc. いろいろとのんびり気の向くままに書いていきます。

ゲームプレイ感想(4):ニーア オートマタ

さて今回は久しぶりに新作(というか準新作くらいかな)ゲームのプレイ感想をお届けしていきたいと思います。

今回私はスクエア・エニックスからリリースされたPS4ソフト、ニーア:オートマタをプレイしました。

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リリースされたのは2月頃で当時からずっとやりたいと思ってたのですが、新作ラッシュが続いていたためその小休止とiRacingを始めてしまったことが重なり今までプレイできていませんでした。が、iRacingも落ち着いてきて、気持ち的にも新作ゲームをやりたいなぁと思えるようになってきたので、半衝動的に購入しようやくプレイするにいたりました。

 

はじめに


さて、発売前から注目されており、発売後も高い評価を受けていた本作でしたが、結論だけ言うと、その評判に偽りなしと思えるすばらしい作品でした!
ストーリーは癖があるのでそこで好き嫌いが分かれるところではあるかもしれませんが、個人的にはぜひとも他の人にお勧めしたいタイトルでした。

それではここから本作の注目ポイント、逆に惜しいと感じたポイントを詳しく振り返って以降と思います。

 

良かったところ

 

プラチナゲームズの十八番、アクション戦闘の気持ちよさが本作でも炸裂


日本のゲーム開発会社の中でもとりわけ開発力の高く、なかでもアクションに定評のある名門、プラチナゲームズが開発した本作ですが、その十八番であるアクションをいかんなく発揮した戦闘は抜群の爽快感でした。
美しいモーションから放たれるスピード感のある攻撃は、どんなプレイヤーでも自分が上手いと錯覚させる気持ちよさがあります。操作は基本的には□ボタンの連打で攻撃がつながるので、アクションが苦手という方にも気持ちよく戦闘することが出来ます。
また、癖のある大剣や回避やカウンターを織り交ぜた戦闘もありますし、難易度が高くなると敵もかなり強力になるので上級者にとっても楽しめるものとなっています。

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広大で美麗なマップ


今作のマップは一つのマップがシームレスにつながっています。そのマップの中には森や砂漠、遊園地など個性的なフィールドが内包されていますが、うまく各フィールドの個性を出しつつ一つのマップにまとめられています。最初に廃墟都市に降り立ったときの美しさにはとても感動しました。

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広大な一つのシームレスマップとなっていますがいけない箇所も結構あるのでオープンワールドというと大げさですが逆に過度に広すぎない適度なサイズ感になっています。

ワンダと巨像に近いかなと個人的には感じました。

 

各所に点在する横スクロールマップ


本作のマップでは一部で横スクロールマップが採用されていますがこれがなかなかにいい味を出しています。
私のように幼少期に横スクロールになじみのあるものとしては思わずにやりとしてしまいます(笑)
そしてこの横スクロールマップの選定というか、横スクロールになる場所もすばらしいんです。自由度はもちろんなくなってしまいますが、適度に横スクロールマップを入れることによって進行が冗長になってしまうのを防いでくれています。

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細かいところに気を配られた仕様


マップの広い本作ですが、その中でも移動が苦にならないように工夫されています。
まず、ハシゴは普通に昇り降りすることも出来ますが、高速で昇り降りすることも可能となっています。
また、移動は回避ボタンを押して回避モーションが入るとその後はダッシュ移動に移れるようになっています。
文字にすると些細なことですが、これが意外と効いてきます。これらの工夫のおかげで私の場合は移動でストレスを感じることはありませんでした。

 

先の横スクロールマップも同じことが言えますがプラチナゲームズはプレイヤーの心理を把握するのが非常に上手く、また把握した情報を作品に反映する技術には卓越したものがある会社だなという印象を受けました。

 

BGM


ゲームを語る上でBGMはかかせない要素の一つですが、これもすばらしいですね。
ニーアオートマタというゲームの雰囲気を表現した上で、各マップのテイストを上手く盛り込んだ楽曲となっています。
それゆえに、非常に濃い曲になっています。普段聴く分には個性が強すぎるのでなかなか車でのドライブBGMになんて気軽には聴けません(笑)
ただし、ゲーム内でのマップや各場面での相性は抜群です。曲とマップを見れば一気にその世界に引き込まれていきます。不気味さもあり、切なさもあり、でもどこか暖かい、そんな楽曲たちにきっと皆さんも引き込まれると思います。
プレイの際はぜひBGMにも注目してあげてください!

 

ゲームオーバーのシステムが秀逸


昨今のゲームはゲームオーバーになっても高難易度で縛りがなければ直前からリトライが可能であり、仮に直前のリトライがなかったとしても細かくオートセーブされているのでゲームオーバーという概念そのものが薄れつつあります。
そんななかで本作は非常に面白いシステムを採用しています。
まず、前提として本作にはオートセーブは存在しておらず、手動セーブとなっています。
仮にプレイヤーがゲームオーバーとなってしまった場合、それまでの進行状況はリセットされず、最後にセーブ機能とワープ機能の両方を持っている端末と呼ばれるものを使用したところからゲームは再開されます。
進行状況はリセットされていませんがその代わり、最後に端末を使った時点までのレベルに戻され、さらにゲームオーバーになったときに装備していた強化パーツは全て失っています。しかし、レベルと強化パーツは取り戻すことが可能になっています。
自分がゲームオーバーになった地点に自分のボディが転がっています。そのボディを回収できればレベルと強化パーツは自分の下に帰ってくるという仕組みです。ただし、その回収に行く途中でゲームオーバーになってしまうと・・・
近い段階でセーブしていればさほど問題はありませんが、セーブしてなければと考えると恐ろしいですね。

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このシステムは主人公がアンドロイドであり、ボディとバックアップデータさえあれば代わりが利くという設定を活かしたシステムです。ゲームオーバーに対して一定の救済策がありつつもまったくのノーペナルティではないというこの絶妙なゲームバランスとゲームオーバーという概念そのものを作品の中に取り込むセンスには感嘆しました。

 

ちなみに後半は事情により上記の救済システムはなくゲームオーバー=ロードとなるのでいずれにせよこまめにセーブする癖は戻しておいたほうがいいです(笑)


その他の要素について


ストーリー

ほんのりネタバレが含まれていますのでネタバレを極端に嫌う人は飛ばしてください!!


基本的なメインエンディングまでは到達しました。ストーリーの展開の仕方や作品のテーマはとても良かったです。中盤の展開はかなりの鬱展開であるとともにかなり熱い展開でもある場面だったので非常に手に汗握りました!

ただ、私としてはエンディングはかなり曖昧というか、あまりはっきりとした気持ちのいい終わり方ではなかったのでそこは私の好みとは合いませんでした。

また、機械生命体陣営の動向、動機のバックグラウンドが結局最後まで詳しく見えることがなかったのでそこも私としてはもう少しプレイヤーに見えるようにしてほしかったかなと感じました。

 

ただ、この手のある種の哲学的なテーマを持っている作品のストーリーは大体がこんな感じですし、主人公たちの目的や動機、だれが敵でだれが味方なのか(表面上は機械生命体ですが)というのもストーリーが進むにつれてかなり曖昧になってくる(これこそがこの作品のストーリーにおけるメインテーマのようなものではないかと考えている)のである意味このようなエンディングは必然なのかな、はっきりした結末のエンディングはふさわしくないのかなという風に思います。シナリオ担当の横尾さんも書けなかったというよりは敢えてこのような曖昧なものにしたのかなというのが実際にプレイしてると伝わってきたので、これはこれでいいのかなとも思っています。なのでこれは良い、悪いというより完全な好みの問題です。

 

RPGはキッチリとストーリーを締めてほしいという方にはお勧めできません。

 

そのあたりは要確認というところですね。

 

グラフィック

本作の世界観は先にも紹介したように非常に美しい世界観を構築していますがグラフィックは平凡といったところでしょう。

木の葉はブロックぽく見えますし、雑草や岩肌の質感は作り物っぽい感じが出ていてPS4の高グラフィックの作品たちと比較すると安っぽい印象を受けました。

ただ、それはあくまで細かい部分を見た時の話であり、ゲームをプレイする中では細部の安っぽさよりも視界全体に入る美しい世界観が勝っていますのでこれに関してはそれほど致命的な欠点になるとは思っていません。

 

また、本作はアクションが非常に高速となっているため、あまり細部までリッチな設定にしてしまうとハードに負荷がかかってしまい通常のゲームプレイに支障が出てしまうのでこのようにせざる得なかったのかなと素人が勝手に考えています。

そういう意味では致し方ない部分ではあると思います。

 

通常プレイでも結構バグに遭遇する

これは先述のグラフィックの最後に述べた部分と関連している部分ですが、本作はアクションゲームであり、そのアクションの動きが非常に激しいゲームなので、通常プレイしていても過負荷からくるバグに他のゲームと比べると多く遭遇します。

ミニマップの表記が入れ替わらないようになったり、サブクエストが進行不能になったり、あとはバグではありませんが無印PS4ではフレーム落ちもちょいちょい発生します。

 

バグについては再起動、ロードすると解決できましたがやはり手間はかかりますし、中には再起動してもバグが残ったままだったという人もいらっしゃるようです。

 

この点に関しては、ゲーム内容のカロリーがカロリーなので仕方がないという気もしますが、残念な点ではあります。

 

さいごに

総括に移りますが、最後に書いたバグや処理落ちが唯一残念な点ではありますが、それ以外の点は非常に素晴らしい作品です。

 

爽快なアクション、美しいマップ、様々なことを考えさせられるストーリー etc.

世界に誇れるJARPG、そしてプラチナゲームズここにあり!と思えた作品でしたね。

 

ちなみにクリア時間はトゥルーエンディングまでで36時間程度(サブクエストは極力回収)と文句なしのボリュームでした。

当初、1周9時間くらいで終わると聞いていたので連休の暇つぶしにと思っていたのに完全にあてが外れました(汗)

面白い作品だったのでうれしい誤算ではありましたが・・・

 

余談ですがこのゲームにおける1周という定義は私はふさわしくないんじゃないかなという風に思いました。この点に関しては公式がこのような表現をしてしまっているので仕方ないかなと思っていますが・・・

私的にはこのゲームはトゥルーエンディングに到達して初めて1周というのではないかと思いますけどね。公式やほかの人たちがいう1周というのは私から言わせると1”章”ていう感じですね。"周"と表現するには内容があまりにも変わりすぎてますし・・・

 

ということで、まだやっていなくてこれからやるよっていう方は上記のことを念頭に入れておいていただければと思います(笑)

 

アンドロイドと機械、生と死、感情と理性、さまざまな生命が交錯するこの世界で待つ結末とはどんなものであなたはそれをどう受け取るのか・・・

ぜひあなた自身の手で確かめてみていただければと思います。

 

 

 

タイトル:NieR:Automata

メーカー:SQUARE ENIX

フォーマット:PS4(Pro対応)

プレイ人数:1人

ジャンル:アクションRPG

CERO:D

発売日:2017年2月23日 

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ということでいかがでしたでしょうか?

やっとPS4新作?ラッシュの残党組の一つを片付けることができました。

まだ、やることはありますのでもう少しニーアを楽しんだ後は、ホラゼロか仁王をやっていこうかなと思います!

 

ゲーム配信の方も計画してますのでそちらも併せてよろしくお願いいたします!

それではまたの機会にお会いしましょう!