ライブ内で発表されたペルソナシリーズ新作の3本から見るアトラス
さて、先日は横アリで行われたペルソナライブの感想について書かせていただきました。
今回は、前回の記事で書ききれなかったライブ内で発表されたペルソナシリーズ新作(といっても外伝)のことについて触れつつ自分が感じたことを書ければなと思います!
ライブ内で発表された3作品
まず1発目に発表されたのが、一昨年発売されたペルソナ4 ダンシング・オールナイトのP5版、
ペルソナ5 ダンシング・スターナイト でした。
P5のメンバーが踊っている様子を見て観客は大盛り上がり!
ところがこれで終りではありませんでした。
次に発表されたのは同じくダンシングシリーズのP3版。
ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト でした。
多くの人が予想できなかった展開に会場は悲鳴にも似た歓声が上がりました。
両作品は2018年の春にPS vita、そして今回新たにPS4が加わり同時発売されるというアナウンスでした。
ですがですが、まだ発表は終わらず今度はなんと世界樹とのコラボで沸いたペルソナQの続編であるペルソナQ2が開発されているというアナウンスがありました。
PQ2についてはまだほとんど情報がないので今回はひとまずP3D、P5Dを中心に触れていきたいと思います。
この発表を受けた管理人の感想
実はこの3作品の情報は事前にリークされており、知ってる人は知っているという状況でしたが、管理人は不覚にもノーマークだったためP5Dは予想できましたが、まさか同時にP3Dも出て、おまけにPQ2のプロジェクトもスタートしていたなんてのは予想できず、度肝を抜かれました。
とりあえず、PVを見た時の第1印象ですが、
とにかく、曲かっこいいすね・・・
OPかどうかはわかりませんけどP5、P3双方で使われていた新曲はホントにかっこよかったです!特にP3Dの方が気に入りました。後半のロータス兄貴のラップパート、最後の締めの部分、ちょっとカッコよすぎやしませんかね・・・?
一刻も早くまずはワンコーラス分でいいから聞きたいです!
実は何気にP3組は3Dモデリングで等身大になるのが今作が初めてですが、うまくモデリングされてて全然違和感ないのが印象的です。
今回の2作品で期待するのは、譜面の改良ですね。
P4Dの譜面は拍の上にしかノートが乗ってなくてものすごく単調でつまらない譜面だったのでそこはなんとか改善してほしいですね。このゲームはシステムだけで言うと難しい部類の音ゲーに入ると思うのでどうしても譜面を単調にして難易度を落とさざる得ないという背景なのは何となくわかってるんですけどね・・・
それ以外はゲーム自身に対して期待することはないですね。
そもそもこのゲームはお祭りゲーの音ゲーなのでこれ以上変に期待する要素というものがないんですよね(笑)
キャラモデルやダンスモーション、振り付けに関してはあまり心配していませんし、前回と同程度以上が保証されているなら何も言うことはないかなという感じです。
あとは音ゲーらしく目の前にある曲に合わせてノートをたたいて楽しむだけって感じです(笑)
PS vitaとPS4版がありますが管理人は今のところPS4で購入しようかなと思っています。普通ならPS4版一択なんですがP4Dがvitaなので少しだけ迷いました。
ですので、P3D、P5Dがどうというよりも
P4DのPS4移植版を出してくれ!!
正直これが一番私が期待しているものです(笑)
まぁ、とはいえ発売が2018年春ということでまだしばらく先なので、首を長くしてPQ2と一緒に続報を待ちたいと思います。
今回の発表で見えたアトラスの完全復活
さて、今回の新作3本の発表を見て私は「アトラス、いよいよ本当に完全復活って感じだな」と思いました。
というのもP4Dという土壌があり、かつファンからも待望されていたとはいえP5の発売からわずか1年でP5Dが発表され、それだけでなくP3Dも同時に進行し、その裏でPQ2のプロジェクトも着々と進められているというこの状況、またペルソナ5は来年アニメ化されることもライブ前に行われたイベントで発表されています。さらにさらにそれだけではなくアトラスでは”スタジオゼロ”という新たなスタジオで新規IPのRPGを作るプロジェクト(おそらくAAAに近い規模)も進行しています。
これほどまでのスピード感とプロジェクトの同時進行は数年前のアトラスではまず考えられなかったと思います。
もともとアトラスという会社(ブランド)は資金繰りに関してはかなり脆弱なメーカーで、昔から経営難に陥っては吸収合併しを繰り返して生き残ってきた会社でした。それでも、開発費が今よりもまだ大人しい旧時代のハードではなんとでもでき、P3からP4まではわずか2年という超スピードで開発することもできていました。
しかし、ハードが進歩すると同時に開発費と制作期間の膨大化が進む中でアトラスは徐々に追い込まれていき、倒産に直面します。ちょうどそのころにP5は作られていましたが倒産という出来事は現代のゲーム開発には致命的な打撃で、一時は開発中止直前まですら追い込まれたらしいです。幸い当時、流通の契約を結んでいたセガに拾われたものの目まぐるしく変わる環境では当然開発に集中することができないのはもちろん、さらにセガの子会社としてようやく独立したときにはPS4が発売され開発ハードの変更も余儀なくされるダブルパンチで更なる苦労を強いられます。
その結果、最初のティザーではペルソナ5はもともと2014年冬に発売される予定だったのが約2年延期されることになりました。まぁ、このハード変更のあおりを受けたのはどこも同じでしたけどね。(仁王、トリコ、グラビティデイズなんかはそうですね)
もちろん、倒産から独立までの間はペルソナシリーズは売り込んでいましたし、世界樹の迷宮やメガテンシリーズの作品等も3DSを中心に発売していましたが、大きなアクションを起こせていたかというとそうでもなく(中、小規模な携帯ゲーム機タイトルで細々と食いつないでいたイメージ)スピード感もありませんでした。そもそもP4発売からP4AやP4Gが出て、昨今まで続くペルソナコンテンツラッシュが出てくるまでおよそ3年ほどの空白があります。
というような背景を知っていると、いかに今のアトラスの状態がいい意味で異常かというのがわかります。もちろんそれは、2011年のP4Aから地道に続けてきたコンテンツプロモーションの賜物によりぺルソナシリーズを今作の5で誰もが知っていて誰もが続編を待ち望む”メジャータイトル”に押し上げてきたからとも言えますが、ビッグタイトルを出した1年後に派生タイトルを3作(うち2作は2018年春にPS4で同時発売)アナウンスし、そのほかにもAAAに近い規模の別プロジェクトが進行しているなんて、P4からP5発売まで8年かかったメーカーとは思えないスピード感とプロジェクト量です。
アトラスというメーカーは不器用なメーカーではありますがことゲーム制作に関しては非常に真摯な姿勢をもつメーカーです。
スマホゲーム事業が落ち着きを見せ、ユーザーが徐々に高品質なコンシューマーゲームを求めるようになってきた昨今のゲーム業界にはこういったメーカーが作る高品質なゲームは不可欠になってきます。
今この時代にアトラスが完全復活したのはある意味必然だったような気がして私にはなりません。
これからアトラスはどこへ向かい、私たちにどんな作品で語りかけてくるのか?
そんなことを考えさせられる今回の新作発表でした。
というところで今回は終わりです。
勢いに任せすぎて白目剥きたくなるほど文法や文章のつながりがめちゃくちゃな記事ができてしまいました(滝汗)
本当にごめんなさい(平謝り)
記事を見ていただくとわかる通り、私はP5発売からわずか1年後にペルソナシリーズの新作が3本も発表されたということよりも(もちろんそれもうれしかったですが)アトラスがそんな芸当をできるようになるまで勢いを取り戻したことが嬉しかったです。
もちろん、今後も一筋縄ではいかないでしょうがぜひとも頑張ってほしいですね。
では、また次回機会があればお会いしましょう!